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2008-04-14 Mon 00:00
「パワースポット シャスタ山の歩き方」というガイドブックを出版した2004年の夏以来、シャスタをテーマに写真を撮り続けているせいか、私がシャスタ在住だと思ってらっしゃる方がたくさんおられるようです。そして、実は私がシャスタではなく、1989年から現在に至るまで、ずっとカナディアンロッキーに住んでいるとお話しすると、不可解そうにとても驚かれてしまうことがよくあります。意外に知られていないのですが、私が住むカナディアン・ロッキーもシャスタ山も、北はアラスカからカナダ、アメリカを経由して、南の果てはメキシコまで続いている全長およそ7000kmの「ロッキー山脈」の中にあって繋がっているのです。ですから、物理的には少々離れていても、実際にはシャスタに住んでいるようなものだ・・・というのは少々乱暴でしょうか?!
![]() ※ここに掲載されているすべての写真の著作権は、写真家中尾好孝に帰属します。無断転用、転載はご遠慮ください。 今思えば、生まれ育った日本からカナダへの道のりも、シャスタへの旅立ち同様、ご縁と思いがけない閃きに導かれた感じがします。カナダ移住前の私は、ごく一般的な日本のサラリーマン。自由気ままな旅が大好きで、大学卒業後の1年間をオーストラリアで働きながら過ごした経験もありましたから、そろそろ日本を脱出してどこかに行きたいなぁと漠然と思いながら日々を過ごしていました。丁度その頃、オーストラリア時代に知り合った友人が、カナダの有名な山あいの観光地であるバンフにいることを知ります。カナダはそれまで一度も行ったことがありませんでしたし、良い機会なので旅行がてらその友人を訪ねてみようを思い立ち、会社には直ぐ、半ば無理やり休暇願いを出して秋のカナダに向けて旅立ちました。 先ずは西の玄関口、バンクーバーに入り、その大らかで緩い感覚を楽しんでから、次の目的地であるカナディアン・ロッキーへ。バスに一晩揺られて到着した友人が住むバンフの街は、雄大な山々に囲まれた素晴らしいところで、昔から自分がそこにいたような不思議な懐かしさもあり、先に続く予定を変更してずっとこのまま大自然に身を委ねてい続けたいとさえ思ったほどです。その後、ロッキーの強烈なインパクトを胸に、バスやヒッチハイクでカナダの東海岸、ニューヨークへ移動し、楽しかった旅を終えて日本での日常生活に戻ったのですが、そこから自分でも信じられないようなことが起こり始めたのです。それは、東京の地下鉄の雑踏を逃れるようにして地上に上がった瞬間や、電車の中でぼんやりと流れる風景を見ている時に突然あるはずもないロッキーの山々が目の前に広がるという現象、いや幻覚でした。一体全体、何が起こっているのか、自分が何を見てるのか全く理解できませんでしたが、「山に呼ばれている」と思うだけでもういても立ってもいられなくなり、先のことは一切考えずに行動し、運を天に任せた結果、晴れて労働ビザをガイド会社からもらい、以来20年近くカナディアンロッキーの麓に住むことになります。 旅立つ前の私にとってカナダは、単なる、「森と湖と山の国」。ただのワクワク感覚だけで始まった旅が、自分の人生をこれほどまでに変えてしまうとは夢にも思いませんでした。そして、何の予備知識もなかったシャスタと出逢い、私の人生が再びじわじわと変容を続けています。シャスタに繋がった皆さんにも、私のように衝動的に住み着いてしまわないまでも、似たような経験がおありになるのではないでしょうか。短期間でもオーストラリアに住んだことがカナディアンロッキーに、そこから何年かかけてシャスタに繋がった。そんな「意味ある偶然」は、まるで南北に長〜く連なるロッキー山脈のようにこれからもずっと続いていくのだと思います。 |
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